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くまの書評ブログ【すべての書籍は血肉縁】

“血”となり“肉”となり、人々の“縁”となる読書の素晴らしさを、野獣目線で呟いていきます。

Amazonで稼ぎたい人や、中国輸出入で商売を考えている人にはうってつけの本【Amazon輸出入で3倍稼ぐ!  オリジナル商品を日・米・加で売る手法】

 著者の豊田昇氏は、15年に渡り上場会社でサラリーマンの経験をしてきたが、2004年に広島県の店舗の店長として働いていた際、うつ病を発症した。その際に、台湾への海外駐在の辞令が届き、現地で人生観が変わるほどの体験と、視野を広げることが出来た。

 この書籍は、著者の様々な経験から編み出された、インターネット物販における可能性の広さと海外転売で稼げることを発見したノウハウを具体的に述べた、副業を考えている人にとって多くの有益な知識が得られる本である。

 

Amazon中国輸出入で3倍稼ぐ!  オリジナル商品を日・米・加で売る手法

Amazon中国輸出入で3倍稼ぐ! オリジナル商品を日・米・加で売る手法

 

 


 第1章:なぜ、中国卸市場での中国輸出入が稼げるのか

 中国の「タオババ」「アリババ」といったサイトから商品を安く仕入れるところのリサーチ方法から、著者が実際、中国に存在する世界最大の卸市場(東の義烏、南の広州)で仕入を体験したところから始まる。卸売で仕入れる時に気をつけなければならないことはなかなか多く、「市馬の特性」「商品の撮影方法」「在庫の有無の確認」「送料」「中国人通訳を必ず雇うこと」など数多い。そして何より「事前準備」を行うことを怠らないことの重要性を説いている。
 安く仕入れ、高く売ることの基本を説明しているが、その時に必ず守らなければ失敗すること、加えて成功の秘訣を、この最初の時点で綿密に確認しなければならない。


 第2章:【実践】Amazon日本で販売しよう!

 実際に商品を仕入れる前に、「航空輸送できないもの」から「出店、販売管理のすべて」など、しっかり把握しておくべき知識が体系的に掲載されている。パソコンの環境設定やJANコードの取得といった、初歩のノウハウがわかりやすく書かれている。


 第3章:【実践】Amazon米国・カナダで販売しよう!

 まずはじめに、中国人のパートナーを探すやり方や代行会社の利用方法を解説している。
その後のプロセスとして、以下のように順序でやり方を示している。

Amazon米国セラーアカウントの作成の仕方→米国入金口座の取得と登録方法(ここでは、多くの売り手側利用している「ペイオニア」を紹介している)→配送料の設定方法→商品カテゴリーの申請の方法。】

 それから、出品の方法の手順を解説している。新規出品のメリットやわかりやすい写真撮影の画像アップなど、実際の手順に沿ったノウハウを体系的に説明している。その後の、売れる商品ページの作り方や、継続して売り上げを伸ばしていく方法を紹介しており、初心者にとっても、ハードルが高く挫折しそうなタスクも詳しく書いてあるので、真似することによってだんだんとコツを掴めるようになるのではないかと思われる。


 第4章:【実践】オリジナルブランド制作でライバルに差をつけよう!

 実際にモノを売るので他者との競争は避けて通れず、ここではOEM(委託者のブランドで製品を制作すること、または生産するメーカー)の強みを挙げている。この項目では、商品の仕様変更やデザインのプラス、ブランドの定着方法など、一歩踏み込んだ知識や技量が問われるので、若干本書のこのページだけでは失敗を最小限にするのは厳しいと思われる。この一歩手前まで上手くセールが出来るようになったら、本書以外からも様々な知識を取り入れる事が推奨されるであろう。


 第5章:利益が出始めたらすぐに会社を設立しよう!

 合同会社や節税の方法といった、会社を作る上での合理的かつ基本的なハウツーが載っているが、ここでも、あくまで会社を起こす上での基本が載っているに留まっている。しかし、ネットで起業する初心者にもしっかり理解出来るように書かれているので、必要な知識を一通り学べるようになっている。

 ーー最後にーー

 私から本書の感想を述べると、全体的に著者の試行錯誤の体験談に基づいており、確かに初心者にもわかりやすく体系的に起業のノウハウが書かれている。標題の通り「中国で輸出入して稼ぐ」ことの有益性においての説得力も十分にある。
 しかしその一方で、基礎的なパソコンの操作はもとより、かなりの行動力がないとこの本の著者のように成功するのは難しいと感じた。実際、こういったネット起業や経営は試行錯誤の繰り返しだと思うので、 本書でフィードバックやリスクヘッジについて少しでも書かれていたら、更に初心者には取っつきやすい内容になっていたと思う(あと、細かいところだが、所々に誤字脱字が少々あるのも気になった)。

 これを読んで「自分にもAmazonを使った副業が出来そう」と思えれば、きっと本書が大きな助けになるだろう、と感じられた。