くまの書評ブログ【すべての書籍は血肉縁】

“血”となり“肉”となり、人々の“縁”となる読書の素晴らしさを、野獣目線で呟いていきます。

めいろまの本を読む暇があるなら銀魂を読む

こんな出だしだと

「何でその二つを比べるんだよ」
と言われるかもしれない。確かにおっしゃる通り。
そればかりか
「は? そんなの当たり前だろ! 銀魂のような名作をあんな奴の本と比べるな!」
というお叱りを受けるかもしれない。それもまさにその通りでございますし、全く同感でございます。。。
m(_ _)m

 

最近いろいろと話題になっている、ノマドやら、ネット収入。それに対をなすかの如く存在するブラック企業やら、パワハラ、自殺問題。
そして、都会生活から抜け出す移住のススメや、日本バッシング。

 

日本という国が生き辛い、という意見に現段階では僕は反対も賛成もしない。外国がどれだけ素晴らしいかという意見も同様だ。

しかし、めいろまの本ほどに、amazonのレビューとtwitterのツイートだけでだいたいどんな内容の本を書いているか、また、どんな思考回路を持って執筆したのか、読む前にほぼ素通り出来てしまうというパターンは、他にも多数ありそうであまりない。

だから、僕は銀魂を読む。時間がもったいないから。
はい終了。

 

 

 

 

おい、ちょっと待ち

何故銀魂を引き合いに出したか、という説明が全然なされてないぞ自分。

わかりました。もう少し話させて頂きます。

 

僕が銀魂を持ち出した理由は、全編通して溢れんばかりの面白さーーもあるが、もちろんそれだけではない。

特に20巻の、星海坊主のアトラスのあの二つの話

 

銀魂-ぎんたま- 20 (ジャンプコミックス)

銀魂-ぎんたま- 20 (ジャンプコミックス)

 

 

《第170訓「知らぬが仏」》

《第171訓「男なら諦めるな」》

これらの話に起因する。
そう、あの星海坊主が、「惑星を救うSF話かと思ったらCMオチだった」というアレです。

 

その二話に的を絞って、簡単な感想を言うと

銀魂では、テラフォーミングに関する内容を交えて人間にとって大事なことを、深刻になりすぎない加減を見極めて書いている。

めいろまは、知識引けひらかしてアジテーションしてるだけ。

この違いです。

フィクションかノンフィクションかの差もあるし、比べるとしてもどちらをより深く受け止めるかはその人によるが、やはり僕個人としては銀魂の登場人物のセリフには痺れた。

ファンなら皆熟知の上であろうし、知らない人もネットで検索すれば、銀魂の他の多数のシーンも含めて名台詞集を集めているサイトは山のようにあるから、敢えてここでは画像等は抜粋しない。けれど、この作品のみたく、キャラクター一人一人の生き様を書いている様は、説得力云々を通り越して読む人の人生そのものだと勝手に思っています。マジで。

 

大体、めいろまは何故現実の人類はテラフォーミング出来ずにいるのか、考えたことはないのか。

 

世界の技術が進んでないから? まさか。

 

この世には、日本とか世界とか宇宙とか、ましてや経済とか金とか、“そんな《ミクロ》な軸で”物事を見て生きている薄っぺらい人間の方がむしろ少数派だからだ。

 

日本が貧しいから出て行く?
他の国は素晴らしい?
そういう主張は大いに結構。

だが、世の中の人間はめいろまの意見に何の疑いもせず迎合するほど心が狭くない人で溢れている(どんなに少なく見積もっても99.99%は)。

それこそ

逃げてどうする?

大地が乾いているならをやればいい
何故銀魂の上記のセリフは当たり前のことしか言ってないのに、ここまで心に染みるのだろう。しかも星海坊主のハゲがアトラスネオで治ることは絶対ないとわかっているのに
その一方で、何故めいろまの言葉は目新しくて大衆性に溢れているのに、嘲笑して「はい、おしまい」なのだろう。

 

あらゆる事件やブラック企業がのさばる中、この平和な日本でさえ、実際に命が奪われるほどに辛く悲惨な経験をする人間がいるのは事実だ。
だが、日本のシステムによって助けられている人間がいるから、悪いところを治す。足りない部分は生み育てるし、補う。
それだけ。
何故そんな簡単すぎる発想に至らない?
そして簡単だからこそそれが大事だということは皆わかっていて、この国の人はこの国で毎日を生きている。

実際にこの国が世界一貧しいか、経済的に衰退しているか、なんてことは僕から言わせれば本当にどうでもいい。
大なり小なり、多くの人が自分や家族だけでなく、周りの人々や環境が良くなってほしいと思っている。
そういう人達の心や気持ちまでシカトして、自分の論調でもって煽るのはいくら何でもお粗末すぎる。僕はそこが許せない。

 

どなたかがめいろまの本を読んで、自分が日本より欧米やシンガポールの方が合うと思うのであれば共感したり実際に移住するのは全く問題ないし、大変結構なことだと思う。
しかしこのめいろま本人に限って言えば知識を引け開かしているだけで、そのザマはあまりにも見苦しい。

 

ただ、イケハヤなどにも同じことが言えるが、やはりネット界隈で炎上商法のような焼畑農業をしている時点で、金や資本に目が眩むことの愚かさを、この現代の日本という文明国家でわざわざ身を以て実践して教えてくれていることについては評価するホリエモンですら今では少しはまともなトークやスピーチを行なうくらいなのに(例の近畿大学の卒業式の下りなど)。

まあ、こういう人間って、自然や他人のシマで勝手に火をつける行為といい、株や金の脆さといい、歴史に何も学ばないものだと相場が決まっているのね……燃え滾る炎を見て馬鹿騒ぎして、他人から見物料せしめている時点でお察しか。