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くまの書評ブログ【すべての書籍は血肉縁】

“血”となり“肉”となり、人々の“縁”となる読書の素晴らしさを、野獣目線で呟いていきます。

喫煙者には負けたくない

 

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

 

 

 

こんなタイトルを書くと喫煙者の方々にキレられそうだが、私は別に喫煙者を嫌っている訳ではない。煙草自体は嫌ってはいるが、正直、煙草が人体にどのくらい影響があるのかよくわかってないし、副流煙だって、本当に直接喫煙している人よりもその煙を吸うことに害があるのかどうか、なんてことは、医学的に説明出来ない。肺ガンとの関係性や、その他病気になりやすさとか、そんなのも何もかも全然理解してない。統計学的には、やはり煙草を吸っている人は吸っていない人より病気になりやすいらしいが、そういった統計は、様々な理由からアテにならない(例えば、煙草を吸っている人が吸わない生活に切り替えたところで健康になるかどうかなんてことは、それこそ「排気ガスを減らせば地球温暖化を防げる」なんて理屈と同じくらい疑わしい)。

 

では何故、このような挑戦的なタイトルを掲げたのか。

 

それは私が

生まれつき煙草が嫌いで、尚且つ今もずっと吸えない体質で

それどころか精神薬やら睡眠薬やら整腸剤やら頓服やらいろいろ飲まないと、1日だってまともな人間として暮らしていけないから……

 

だからーー皮肉に聞こえるかもしれないがーー煙草を吸ってまで人生を普通に生きていける人が羨ましくて仕方ない。

 

冒頭で述べた通り、煙草がどれくらい害があるのか、専門家の間でも意見が割れているようだし、当然僕もよく知らない。でも、煙草ばっかり吸って生きている人って、よほど人生に余裕がある人なんだな、と思う。

だって、値段は高いし、時間を無駄にしているし、煙を撒き散らしてるし。副流煙垂れ流すのが迷惑、とまでは言わないが、少なくとも体に良くはないだろう。

大麻よりも依存性や身体への毒も高いと聞くし、煙草を吸ってまでお金や時間を使って生きている人は、何度でも言うが本当に羨ましい。

僕は昨日も今日も明日も、煙草も酒もやれない。普段飲んでいる薬に悪影響を与えるからだ。そして、僕は、それら多種多剤の薬を毎日毎日摂取してようやく半人前の生活だ。

資格の勉強だって毎日2時間以上しているけれど、生まれつき障害持ってて頭が悪すぎて、ちっとも芽が出ない。毎日1時間以上ウォーキングしているのに、ほとんど痩せない癖に、精神薬の服用のしすぎで油断するとすぐ太る。だが、自立支援医療使っているから、薬や診察台は比較的安く済んでいるし、煙草を毎日買って吸うよりも断然出費が少ない。

だから、やっぱり思う。煙草を吸える人って、本当に人生に余裕があるんだな、って。


世の中は不公平だ。


だからと言って、この本みたいに嫌煙ファシズムと言っては弾圧したりなどしたくない。

 

僕の煙草嫌いな性格は、煙草を吸う人を攻撃するためにあるのではなく、そんなもともと生まれつき余裕がある人達なんかに負けたくない、という悔しさをバネにするためにあるのだから。